就活軸の決め方|就職活動の方向性が見つかっていない人へ

就活をすでに始めている人でも、今から始めようとしている人でも、どこかで「就活軸」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

「就活軸」は面接でよく聞かれるから必要だというだけではなく、自分自身の就活のゴールを定める上で最重要項目だといっても過言ではありません。この記事では満足できる内定を得るために必要な「就活軸」について解説していきます。

就活軸とは

「就活軸」とは、自分なりの会社選びの基準を論理的に考えたものです。過去の体験や自分の性格から、自分自身の根本にあるモチベーションの源や向いていることを言語化したものです。就職活動では、自分の願望だけではなく、企業にとってのメリットも考えてみましょう。企業側にとってのメリットは、長期的に会社に対して利益を出してくれることです。

そのため「就活軸」を用いて会社に対して、長期的に働きたいと思っているというところをアピールするようにしましょう。

なぜ就活の軸が必要なのか?

企業選びの基準となる

就職して今後何十年と働いていくことを考えると、その仕事を好きになることができれば長く続けられると思います。入社してその会社が合わなければ転職すればいいと考える人も中にはいるかもしれませんが、転職は正直面倒ですし、軸が定まってもいない人が転職したところで同じ轍を踏むだけです。
失敗しない企業選びをするためにも「就活軸」は定めましょう。

面接で失敗しないようにするため

「就活軸」はほとんどの面接で聞かれます。ほぼ聞かれることが確定しているのに準備をしない人を企業側は必要な人材だと感じるのでしょうか。面接での頻出質問は当たり前の準備だと考えましょう。

企業はなぜ学生に就活軸を聞くのか?

早期退職のリスクを減らすため

新卒採用における1人当たりの平均採用コストをご存知でしょうか。平均採用コストは年々増加傾向にあり、2019年度は1人当たり93.6万円、2018年度は71.5万円となっております。1人あたりの採用にこれだけのコストがかかっているため、企業側からすると早期退職や内定辞退のリスクが少ない学生を望みます。

その人の人物像を理解するため

就職活動は学生の今後の人生を左右するものであるため、企業側も学生に対して悔いのない就活をして欲しいと考えています。

学生のためにも、会社の雰囲気にマッチしていない人を基本的には採用しません。(誰でもいいから採用したいと考えている会社や、やめられるリスクを承知の上でも採用したいほど優秀な学生は例外です)

就活軸の決め方

ほとんどの人は自分の軸について考えたことはない

急に「就活軸」を聞かれても答えることは難しいですよね。
ほとんどの人が自分の軸について考えることなく生きてきたと思います。
だからまだ全然考えられていないからと言って不安になることはありません。

自己分析が大事

自己分析は就職活動において根っこの部分になります。自己分析の結果から自分のやりたいことや向いていることが見つかります。自分の過去について振り返ってみてください。
なにかに没頭したことや、とても楽しくやりがいを感じられたことはありませんか。
趣味でもいいですし、とりあえず一定の期間続けられたことであれば何でもいいです。
その中でどうしてそれを続けられたかということをモチベーションの源や環境の点から考えましょう。
そして、その結果が自分の中で色々な体験に当てはまり腑に落ちるものであればそれが「軸」となります。

軸をもとに企業を選ぶ方法

自己分析が終わったら?

自己分析によって「就活軸」を見つけることができたら、就職活動のゴールとなる企業を決めましょう。方法としては、業界を決めてその中で最も自分にマッチしてそうな企業を見つけるという方法が一般的です。

業界選びの軸

まずは業界研究をしましょう。
BtoC(お客様が個人)やBtoB(お客様が企業)であったり、有形商材(モノを売る)や無形商材(目には見えない価値を売る)であったりなど、少しずつ細分化していくとその業界の特徴が見えてきます。

その特徴と「就活軸」を照らし合わせて、どの業界であればモチベーションを保ちながら働くことができそうかを考えましょう。業界を様々な視点から見てみることで自分に合った業界を見つけることができるでしょう。

企業選びの軸

業界を決めることができたら企業を選びましょう。企業選びではIR情報を調べるといいという情報を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、それは大手企業を目指している人のみに当てはまることです。

どのような企業であってもその企業の特徴を知ることができる方法は、そこで働いている人の話を聞くことです。説明会、座談会、社員訪問を通してその企業について知りましょう。

面倒かもしれませんが、社員訪問は自分だけが情報を独占することができ、さらに志望度の高さをアピールすることができるためとてもおすすめです。

会社の雰囲気や入社後にできることを聞いて「就活軸」と照らし合わせて考えましょう。
志望する企業を見つけることができれば、あとはそこに向けて準備をするのみです。

まとめ|就活軸は人生における方向性

この記事では「就活軸」の必要性や決め方、そしてそれを基に企業を選ぶ方法について解説いたしました。「就活軸」を早めに定めることによって、就職活動のゴール設定ができ、スムーズに就職活動を続けられます。

それだけではなく、自己分析を通して「就活軸」を定めることによって、就職後に後悔するということがなくなります。就職活動は大変かもしれませんが、自分とマッチした企業に入れるよう頑張りましょう。

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