「就活」や「インターンシップ」で企業を選ぶ際、何を基準にすればよいか迷う方も多いでしょう。給与や福利厚生はもちろん大切ですが、実は“仕事で使っているツール”が、企業の効率化や働きやすさを見極めるうえで大きなポイントになります。今回は、クラウド化されていないツールや、非効率な業務連絡手段を使っている会社は要注意という結論をお伝えします。就職活動中の方は、面接や企業研究でぜひ確認してみてください。
結論:クラウド化されていないツールを使う企業は要注意
結論として、パソコン上でのみ動作するメールソフトなど、クラウド化されていないツールをメインで使用している企業は避けたほうが無難です。なぜなら、業務効率化への意識が低い可能性があるからです。就活やエントリーシート作成でも同じで、最新の情報や手軽なツールを取り入れて効率を上げることが重要ですよね。企業も同様に、日々の業務改善に積極的かどうかが、入社後の働きやすさや成長機会に大きく関わってきます。
目次
なぜツールが重要なのか?

1. 作業効率が大きく変わる
- クラウド化されたツール(Webメールやビジネスチャットなど)を使うと、どの端末からでもアクセスしやすく、ファイル共有などもスムーズです。
- オンラインでデータを管理することで、無駄な作業時間を削減し、生産性向上につなげられます。
反対に、PCにしかインストールできないメールソフトや、電話・FAX主体のやり取りがメインな企業では、連絡速度が遅れたり、情報共有に時間がかかったりするデメリットが目立ちます。インターンシップで実際に業務を体験する際にも、「この企業は作業が非効率だな…」と感じる場面に直面するかもしれません。
2. 企業の柔軟性や成長意欲のバロメーター
- 新しいツールや仕組みを導入する企業は、時代の変化に柔軟に対応しようという姿勢があります。
- 逆に「従来のやり方を変えたくない」「今までのルールだから」と頑なに古い手法を続けている企業は、イノベーションや業務改善が停滞していることが多いです。
就活では「将来性のある企業」「自分が成長できる企業」を探すのがポイントです。柔軟にアップデートを重ねる企業ほど、社員の発想や挑戦を歓迎しやすく、若手にもチャンスが回ってきやすい傾向があります。
要注意ツール・連絡手段の例
1. PCにのみインストールされるメールソフト
以前はオフラインでメールを処理するメリットがありましたが、今ではインターネット環境が整備され、Webメール(クラウドメール)が当たり前となっています。にもかかわらず、PCにしかないメールソフトをメインに使っている場合、以下のデメリットが顕著です。
- パソコンの切り替え時に時間がかかる
- PCの容量を圧迫する(添付ファイルが重い)
- チャットツールなど他ツールとの連携ができない
- スマートフォンやタブレットとの同期がしづらい
こうした非効率的な方法を頑なに続けている企業は、他のシステム面でも改善が遅れている可能性が高いでしょう。
2. 社内連絡がメール主体でチャットツールを使っていない
- 社内の簡単な連絡や質問を、いちいち「○○さん お疲れ様です。営業部の△△です……」という形式ばったメールでやり取りするのは大変非効率です。
- チャットツールやグループウェアを使えば、短時間でやり取りが済み、生産性を高めることが可能です。
ある調査(Biz Clip 「企業のビジネスチャット利用実態調査2021」)では、従業員規模が大きいほどビジネスチャットの導入率が高いという結果が出ています。一方で、人数の少ない中小企業ほど導入率が低く、99人以下の企業では16.5%、1万人以上の企業では73.0%という数字が示されています。もちろん人数が少ない企業でも優秀なところはありますが、効率化への投資を惜しむ企業は後回しにされがちです。就職活動や企業研究では、ツールの導入状況もしっかり確認してみましょう。
面接や企業研究で確認しておきたいポイント
就職活動や面接対策をする上で、企業のツール導入状況をどうやって確認すればいいのでしょうか?具体的には、以下のような質問を投げかけるとよいでしょう。
- 「社内での連絡にはどのようなツールを使っていますか?」
- 「メール以外のチャットツール(Slack、Teamsなど)を導入していますか?」
- 「在宅勤務やリモートワークの際はどのようにコミュニケーションをとっていますか?」
インターンシップやOB/OG訪問の際に、実際の業務風景や使用ツールを見せてもらうのもおすすめです。さらに、IT業界以外でも効率化を進めている企業は多いので、業界問わずチェックしてみましょう。
時間を有効活用できる会社を選ぼう
1. 働き方は時代によって変化している
- かつては、長時間労働や残業を厭わない“働き方”が美徳とされてきましたが、今は時間をいかに有効活用するかが重視される時代です。
- ガラケーからスマートフォンへ、メールからLINEへと変わったように、企業のツールも進化していくもの。時代の流れに合わせて最適化していく企業のほうが、社員の成長機会を最大化しやすいでしょう。
2. 効率を上げることで生まれるメリット
- 無駄な業務を減らし、サービスや商品開発に時間を回せる。
- 生み出された時間を社員の研修や勉強会に充てることで、個人のスキルアップにつながる。
- 結果的に組織の生産性やモチベーションが向上し、より良い成果を出しやすい。
まとめ:就活では「働く環境・ツール」も大切な判断材料
就活では、給与や福利厚生だけでなく、日々の業務効率に直結するツールの使われ方も企業選びの大事なポイントです。最新のテクノロジーを取り入れ、新しい働き方に柔軟に対応している企業は、一人ひとりの生産性を高め、成長を促す環境を整えていることが多いからです。
- PCにのみインストールされるメールソフトがメインな企業は要注意。
- 社内チャットツールが整備されていない企業は効率化の意識が低い可能性。
- 面接・企業研究でしっかりと「どのようなツールでコミュニケーションをとっているか」を確認する。
時間は有限です。自分の大切な時間を費やす職場だからこそ、今の時代に合ったツールや働き方ができるかを見極め、納得のいく企業を選びましょう。そうすることで、入社後に「ここで働いてよかった!」と思える、充実した社会人生活をスタートさせることができます。
この記事が「なるほど!」「参考になった!」と感じてもらえたなら、ぜひ今後の就活や面接での質問内容に活かしてみてくださいね。応援しています!