Webデザイナーやゲームデザイナー、イラストレーターなどのクリエイティブ職では、就活にポートフォリオを持参します。本記事では、技術職であるエンジニアもポートフォリオを作成した方がいい理由について解説します。
ポートフォリオとは?
ポートフォリオとは、今まで学生時代に作成してきた作品をまとめた作品集のことです。自分のスキルを評価してもらうために作成します。履歴書だけでは伝わらない自分のスキルやセンス、考え方を視覚的にアピールできるので作成しておいて損はないでしょう。ポートフォリオは、PDFデータ・紙・Webサイトなどで提出します。
エンジニア職の場合は、0からどのような作品を作ることができるのか、コーディング技術がどれくらいあるのかをアピールすることができます。そのため、Webデザイナーやゲームデザイナー、イラストレーターなどのクリエイティブ職と比較すると、凝ったポートフォリオを作成する必要はありません。誰の目から見てもわかりやすいポートフォリオを作成することが重要です。
就活で差をつけるポートフォリオの構成
ポートフォリオの構成は以下の3つのポイントを押さえて記載することが多いです。
- 表紙
- 自分のプロフィール
- 作品ページ
表紙
表紙は自分のポートフォリオの顔です。簡単なものでもいいので、タイトルと自分の名前を記載するようにしましょう。誰のポートフォリオなのかを一目で理解することができますし、パッと目を引く表紙ならインパクトを与えることもできます。
プロフィール
自分をアピールできる写真と氏名・経歴・スキル・自己PRを記載しましょう。スキルは、自分がかけるプログラミング言語やツールを、レーダーチャートを利用して視覚的にわかりやすく表現するのがおすすめです。
作品ページ
実際に自分が作成した作品を紹介します。レイアウトに決まりはないので、採用担当者に作品の良さが伝わるようにしましょう。このとき、どのようなコンセプトで作成したのか、苦労した点はどこか、自分の気に入っているポイントなどを記載すると作品にストーリー性が生まれるのでおすすめです。
ポートフォリオの作品ページの作り方
ここからはポートフォリオの作品紹介で必要な構成を紹介します。
- 作品タイトル
- 自分の担当範囲などの概要説明
- コンセプト
- 作品画像
作品タイトル
作品名やプロジェクト名を記載します。タイトルは一目でわかるように、文字の大きさやフォントを工夫するといいでしょう。作品が多くジャンル分けが可能な場合は、補足としてジャンルを記載してわかりやすくするなどの工夫も大切です。
自分の担当範囲などの概要説明
もし、作品やプロジェクトが複数人で作られたものの場合、自分の担当範囲を記載しましょう。同じプロジェクトを担当した人と同じ会社にポートフォリオを提出する可能性もあるので、嘘は厳禁です。
使用言語や開発期間などを記載しておくと、自分のスキルを客観的にアピールすることができます。エンジニア複数人でWebサイトやアプリを開発した場合は、どこを開発したのか明確にしましょう。例えば、「検索システムを開発した」などの機能面の開発や、「開発言語の選定を行った」などのプロジェクトリーダーの役割などが挙げられます。
コンセプト
作品のコンセプトを記載しましょう。自分の開発した作品というアウトプットを重要視する人が多いですが、採用担当はどのようなコンセプトで、どのような発想でその作品を作成するに至ったかをチェックします。
もちろん、作品のアウトプットは重要ですが、学生で他の学生よりも尖っている優れた作品を作成するのは難易度が高いといえます。着想や発想を切り口に他の学生との差別化を図るためにも、コンセプトの表現には時間をかけることをおすすめします。
作品画像
自分の作品の画像を載せましょう。ひとつの作品に対して、1枚の写真にするか、複数枚の写真にするかは自由です。エンジニアの場合、綺麗で無駄のないコードをかけたと思うなら、コードの写真を載せるのもいいでしょう。
私のおすすめは、Webサイト+コードです。コードをGitHubに保存し、QRコードで確認できるようにすると、あなたがどのようなコードを書いたのか、どのような機能開発を行ったのか、どのようにバグを修正したのか時系列で把握できるのでおすすめです。
GitHubは開発プロジェクトのソースコードを管理できるWEBサービスです。学生時代は1人で開発することも多いので、必要ないと考えるかもしれません。しかし、複数人で開発する会社では利用する場合が多いので、GitHubを触ったことがない人は一度サービスに触れてみるといいでしょう。
ポートフォリオを作成して他の学生と差別化しよう!
ポートフォリオは、自分の制作スキルと実務スキルの両方を企業にアピールできます。エンジニアはポートフォリオを準備する必要がないと思われがちですが、企業にできるアウトプットがあるだけで、自分の自信にも繋がります。いいポートフォリオは就活で強い味方となってくれるでしょう。何度もチェックし、PDCAを回して、より良いポートフォリオを作ってください。