就職活動は、企業側にいかに自分をPRできるか、知ってもらえるかが採用のポイントとなります。しかし、書類選考など直接あなたを知る前に、同じ学歴、能力やアピールポイントが同じ就活生が並んだ場合、どちらを採用すべきか採用担当者は比較することになります。その際に差別化できる項目として資格があります。資格を取得することで、ESの資格項目に記載をすることができるため、採用に向けて有利に働きます。
そこで今回は、就活で有利になる資格をご紹介します。
1.資格のアピールポイント、方法とは
まず、資格は取得している内容も重要ですが、そのほかにもアピールできる点がたくさんあります。
①取得までの過程をアピール
資格を取得するには、取得に向けて学習を重ねたり、実技試験に向けて準備をしたりスクールに通ったりしていることでしょう。その努力の過程、取得を志した前向きな考えや思いはやる気や目標に向けて努力ができる積極性をアピールできます。なぜその資格を取得しようとしたのか、それに向けてどのような過程で取得したのか説明できるようにしておきましょう。
しかし「就職に有利だから」などの打算的な理由はNG。仕事に使うためなど、企業に貢献できる、したいという前向きな理由を持つことが大切です。
②即戦力としてのPR
取得している資格を活かすことができる職場であれば、資格を仕事に活かし即戦力になれることをPRできます。もし、資格を取って時間が経っておりすぐには活用できない場合には復習をしておきましょう。
2. 就職で有利になる資格10選
「日本の資格・検定」でサイトユーザーを対象とした、資格・検定に関するアンケート調査のランキングから、就職で有利になる資格10選をご紹介します。(※2020年11月18日~12月23日までの期間、「日本の資格・検定」のサイトユーザー向けにアンケートを実施し、その回答を集計してランキング化したものです。)
①日商簿記検定
2021年版「就職に役立つ資格・検定ランキング」の第1位に選ばれたのは日商簿記検定でした。財務、金融、会計など就職の難関な事務関連では取得しておきたい資格です。
②TOEIC(R) Listening & Reading Test
グローバル化が進み、さらにはコロナ禍に置いてWEB会議などが主流になったことで、世界中を相手に仕事をすることができる環境になりました。そこで問われるのがやはり英語力。その基準となるのがTOEICのスコアとなります。英語を使用しない職場でも高得点であれば優位になる資格です。
③実用英語技能検定(英検)
日本の英語力の基準となるのが英検です。小中学や高校でもトライする機会も増えており、TOEICのビジネス英語よりは難易度は低く、取得しやすい資格であるため、できれば3級以上は取得しておきたい資格です。
④宅地建物取引士(宅建士)
宅建士は国家資格であり不動産の売買や仲介をする際に不可欠な資格です。また、建物にかかわらない金融業などでも有利に働きます。不動産関連の仕事であれば給与面でも優遇されるでしょう。
⑤日本漢字能力検定(漢検)
漢字の読み書き、就職活動でも基礎学力や文章力をPRすることができます。IT化が進んでいますが、文章を書く能力などはどのような職場でも必ず必要になります。難易度もそんなに高くありませんのでチャレンジしてみましょう。
⑥ファイナンシャル・プランナー(AFP・CFP(R))
金融・保険業界、不動産業界を中心として就職に直結する資格です。文章の作成などと同じように「お金」にまつわることも知識として社会人になると必須となります。その点、この資格はどのような業界でも役立ちます。
⑦社会保険労務士
社労士は、労務管理と社会保険の専門家です。働き方改革や労働者の働く環境を整える流れにある昨今で見直されている資格です。労働条件、労働保険の管理など人事関連の事務には必須の資格ともいえるでしょう。
⑧マイクロソフトオフィススペシャリスト
ワード、エクセルなどのofficeの操作スキルを証明する資格。PCを使えることは当たり前のようになっていますので、さらに高い技術を持っていることをPRできます。即戦力となれる資格です。
⑨看護師
高齢化社会の昨今、ニーズが拡大しているのが看護師の資格です。就職には困らないと言っても過言ではありません。また、結婚や産休や育休の後も復帰が可能で、国家資格のため一生涯の資格になるでしょう。
⑩秘書検定
秘書検定の学習は、就職後に必要な一般常識やマナーを学ぶことができ、その後に活かすことができる学習内容が魅力的な資格です。取得していれば、ある程度の常識を持っているというアピールができる資格です。
3.まとめ
今回は、就活で有利になる資格を紹介してきました。就職に役立つ資格10選をみてもわかるように、その分野のエキスパートとして活躍できる資格が人気のようです。また技術的な部分の他に、常識やマナーなど社会人として必要なスキルも含まれていました。
資格と言っても様々な資格がありますが、自身が目指している就職先の業務に即に役立つような資格を取得することで「御社に即貢献したい」というやる気もPRすることができるでしょう。しかし、仕事に直結しない資格であっても様々なことに挑戦し自身を磨いている部分を見せることができるでしょう。学ぶことや努力をする姿勢が、仕事にも直結しますのでそのような気持ちで資格取得に挑戦できるといいですね。