コロナの流行を経て、各企業で導入が進むテレワーク。就活生の間でも「テレワーク導入企業かどうか?」重要視している人もいるかもしれません。メリットも多い一方、一体感が生まれない、社員と仲良くなれない、オンオフがつきづらいといったデメリットも数多くあります。
今回は、実際のテレワークのメリット・デメリットをご紹介します。
テレワークを前向きに利用したい学生は8割
株式会社学情が、2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、テレワークに関するアンケートを実施。入社先の企業に「テレワーク」の制度があったら「利用したい」「どちらかと言えば利用したい」との回答が合計で82.4%と、就活生の間でもテレワーク制度に前向きな人が多数を占めます。
たしかに、テレワークと聞くと、「柔軟な対応の企業なのかな…」「ワーケーションができたりしそう…」など、プラスのイメージを持つかもしれません。しかし、その一方で、テレワークのデメリットは存在します。特に新卒だと業務や人間関係の知識が全くない状況なので、十分に恩恵を受けられず、むしろデメリットを感じる場合も少なくありません。
それでは本題のテレワークのメリット・デメリットについてご説明します。
テレワークのメリット
テレワークを実施することで、自宅をはじめとして自分で働く環境を整えることが可能です。そのため、以下のようなメリットがあります。
・満員電車といった通勤のストレス軽減
・空いた時間を有効活用できる(自己投資、趣味、育児…)
・自宅だけでなくカフェやワーキングスペースなど、自分で働く環境を選ぶことができる
テレワークのデメリット
とはいえ、メリットもある一方でデメリットも存在します。ここからは、テレワークのデメリットについてご紹介します。
社内コミュニケーションがとりづらい
1つ目のデメリットはテレワークだと、同期や先輩後輩とのコミュニケーションがとりづらいということです。
例えば、アルバイトでも頼れる先輩や仲のいい同期がいたからこそ、楽しい職場だった経験はありませんか?仕事とプライベートの区別をつけたい方もいるかもしれませんが、社員同士の仲の良さは円滑な業務にも繋がるため、ある程度良好な関係性を築くことは社会人においても重要になります。
テレワークだと、会社の終業後や休憩時間での気軽なコミュニケーションがとりづらく、意図的に時間を作らないと話すことができません。新卒だからこそ、会社の人間関係に馴染むまでに時間がかかるにも関わらず、テレワークによってその傾向をさらに助長する可能性があります。
仕事とプライベートのオンオフがつきづらい
2つ目のデメリットはテレワークだと仕事とプライベートのオンオフがつきづらいということです。
テレワークだと、周りに遮られずに仕事に集中できる長所がありますが、逆に、会社で周りの目があるからこそ、集中して業務ができることもあります。会社の方が集中できる人にとっては、自宅というプライベート空間で仕事をすると、かえってだらけてしまうという人も少なくありません。
加えて、出社してオンオフをつけていた人にとっては、自宅にいてもいくらでも仕事ができてしまう面もあります。区切りがつきづらいため、終業後もだらだらとメールをチェックしてしまったり、残業しやすい環境であるともいえるでしょう。このように、会社にいたからこそプライベートと仕事のオンオフがつけられるが、テレワークになることで、さぼりやすく、労働時間が長引きやすい環境になってしまうデメリットが存在します。
仕事の進め方やスキルの習得に時間がかかる
3つ目のデメリットは、テレワークだと対面で上司が直接指導できず、仕事の進め方やスキルの習得に時間がかかってしまうということです。対面であれば、周りの人に業務のちょっとした質問をしやすいという長所があります。しかし、テレワークだと文章を作成し質問する、意図的に電話やリモート会議などを設定する必要がある、など、些細な質問一つにも聞くまでに時間がかかります。そのため、業務が慣れるまではリモートだと、作業の習得に時間がかかってしまうといったデメリットが存在します。
まとめ
テレワークのメリットは「満員電車といった通勤のストレス軽減」「空いた時間が有効活用できる」などがあります。しかし、一方で「社内コミュニケーションがとりづらい」「仕事とプライベートのオンオフがつきづらい」「仕事の進め方やスキルの習得に時間がかかる」といったデメリットが存在します。特に新卒だと、まだ業務内容を把握していない、社内の人間と十分な人間関係を築けていない状況なので、テレワークの恩恵を受けられず、むしろデメリットにつながってしまう可能性があります。
このように、テレワークだからといって自分にとって一概にプラスに働くとはいえません。そのため、デメリットも踏まえた上で検討するのがおすすめです。