インターンに行ったのに、よく分からなかった|その3日間が残しているもの

インターンシップが終わって、帰り道の電車に乗った。

スマートフォンを取り出して、メモアプリを開く。

「良かったところ」

と書いて止まる。

何も浮かばない。

「会社の特徴」

と書いてみる。

やっぱり止まる。

3日間いたはずなのに、何を書けばいいのか分からなかった。

次の日、友達に

「どうだった?」

と聞かれた。

「うーん、よく分からなかった」

そう答えていた。

「分かる」は、もっとはっきりしたものだと思っていた

インターンに行けば、

「この会社で働きたい」

とか、

「ここは自分に合わない」

とか。

そんな答えが出るものだと思っていた。

だから、何も言えなかった帰り道は、

「結局、何も分からなかった」

ような気がしていた。

でも、不思議と覚えていることがある

会社説明の内容は、あまり思い出せない。

グループワークで何を話したかも、少し曖昧になっている。

それなのに、

昼休みに社員同士が楽しそうに話していたことは覚えている。

担当の方が質問に答える前に、

「いい質問ですね」

と笑ったことも覚えている。

逆に、

会議室が少し静かすぎて、なんとなく居心地が悪かったことも覚えている。

そのときは、

「これが決め手だ」

なんて思わなかった。

メモにも書かなかった。

でも、なぜか残っている。

「会社を知る」と「自分が反応する」は少し違う

インターンでは、

会社の情報を集めようとしていた。

事業内容。

働き方。

制度。

仕事内容。

でも実際には、

「この人、話しやすそうだな」

「この空気、ちょっと好きかもしれない」

「ここは少し緊張するな」

そんな小さな反応も、同時に起きていた。

会社について説明できるほどではない。

だから「何も分からなかった」と思っていた。

でも、自分はちゃんと何かに反応していたのかもしれない。

「結論が出なかった」と「何も残らなかった」は違う

インターンに行ったあと、

すぐに志望企業になる人もいる。

逆に、

「違うな」

とはっきり思う人もいる。

でも、そのどちらにもならなかったからといって、

何も得られなかったわけではない。

帰り道では思い出せなかったことも、

数日後にふと、

「あの社員さんの話し方、好きだったな」

と思い出すことがある。

別の会社へ行ったときに、

「前の会社とは雰囲気が違うな」

と気づくこともある。

あの3日間は、

答えをくれたわけではない。

でも、自分が何に反応するのかを、少しだけ教えてくれていたのかもしれない。

「よく分からなかった」

そう思って終わったインターンでも、

今思い返すと、なぜか覚えている場面はないだろうか。

その記憶が、次に会社を見るときの基準になっているのかもしれません。

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